The Lord of the Rings
written by J.R.R. Tolkien

"The Hobbit"の続きなのですが、 物語はもっと骨太かつ複雑です。 これは、是非とも英語で読んで欲しい本No.1です。
イギリス人に"The Lord of the Rings"が大好きだと言うと、 たいていの人はスマイルして、何かしらコメントします。
特に、このような「イギリス文化圏の誰もが知っている物語」 (他にも、ロビン・フッド等を挙げていました)を読むと、 英語文化の一部を共有することになり、 大変有意義だとか。

邦訳(『指輪物語』)も出版されていますが、 "The Hobbit" の項で書いた通り、私は原書に出会ったのが最初なので… 翻訳は読んでいません。

ユーモアをまじえた軽妙な語り口と、時に荘厳な響きを持つ美しい言葉で語られる、 はらはらどきどきの大いなる冒険ファンタジー。 やっぱり、作者の言葉で読まなきゃ、この面白さはわからない。
と、身内に力説したら、「そんなら、訳して」と言われてしまいました(苦笑)。

(当初は邦訳に関してはノーコメントを通すつもりだったのですが、 どうも原書ファンの私には聞き捨てならぬことを仰る方が増えてきたので、 私も自分の見解を書いておきます。
邦訳『指輪物語』は、“トールキンの原作の雰囲気を忠実に日本語化したものである”とは、私には思えません。 私が初めて邦訳に触れた時、正直言って、全く予想外の語り口に驚きました。 訳語の選び方にも翻訳者の好みが強く表れています。つまり、翻訳者の個性が大変に強い翻訳であると言えます。
また、巷で他の翻訳が攻撃される理由であるところの「誤訳」ですが、それは『指輪物語』にもチラホラあります。 私は、誰かしらが引用した部分しか読んでおりませんが、それでさえ幾つか気づいてしまいました。
でもまぁそれはそれとして、『指輪物語』は、邦訳ファンにはたまらない、味わいのある美しい日本語表現だそうですし、 翻訳者独自の解釈や創作も、英語の物語を日本語の世界で表現するための、 また日本人の好みに合わせるための、工夫なのだと認めます。
強調しておきたいのは、邦訳の語り口は、トールキンの語り口とは別物であり、邦訳の世界≠原書の世界であるということです。
言うなれば、パラレル・ワールドでしょうかね。 原書と邦訳の二つの世界の空気の違いは、英語と日本語の両方に堪能な方なら感じ取れるはずです。 同一でないものを無理に同一視しようとせず、いっそ「違いを楽しむ」くらいに、 頭を切り替えられては如何でしょうか?)


Cover
Part One:
The Fellowship of the Ring
Cover
Part Two:
The Two Towers
Cover
Part Three:
The Return of the King

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